理想の国家建設を目指したはずの日本は、日比谷焼き打ち事件に象徴される肥大化した大衆エネルギーを背景に参謀本部が軍の最高指揮権である「統帥権」の独立という魔法のつえを利用することで、とめどない暴走を始める。それは国家が崩壊に至る破滅への道だった。司馬はこの時代を「鬼胎の時代」と名づけ、正体を見定めるべく史料と執ような対話を続ける。第4回は歴史の大きな転換期の在り方を「この国のかたち」から読み解く。
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本編:24分
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※司馬遼太郎の「遼」の字は、本来、「しんにょうの点がふたつ」です。