「堕落のもつ性格の一つには孤独という偉大なる人間の実相が厳として存している」。堕落は決して生やさしい道ではない。それは徹底して孤独で血みどろの生き方なのだ。この立場に立つならば、社会制度の改革や政治によって、人間同士の対立や人類の不幸を解決できるという楽観論は全て退けられる。第2回は、「孤独」という言葉で「堕落」の意味を深化させた安吾の思想をひも解き、真の人間再生の道とはどんなものかを考える。
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本編:24分
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