漱石は、築き上げていった文体をいったん手放すように夢を素材とした小説を書き連ねていく。そこには、期せずして、日本文化と西欧文化の間で引き裂かれた漱石の葛藤が浮かび上がってくる。とともに、この作品は、人生でどうしても言語化できない「不可解なもの」「答えのでないもの」への向き合い方を教えてくれる。第2回は、「夢十夜」を通して、答えのでないものを描こうとする小説表現の奥深い可能性に迫っていく。
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本編:24分
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