近代科学が勃興し始めた18世紀ヨーロッパ。近代人たちは二つの大きな難問に直面した。「科学は本当に客観的な根拠をもっているのか」、そして「科学で世界の全てが説明できるとすると人間の価値や道徳などの居場所はあるのか」。カントは、認識主体によって構成される世界を「現象界」とし、人間が決して経験できない世界そのものを「物自体」と呼んで認識能力が扱える範囲外に位置づけることで、難問を解決しようとするのだ。
(C)NHK
チャプターを表示する
本編:24分
字幕
HD
※iOS、Chromecastは字幕非対応
次回エピソードを自動表示する