倒幕に向かったと思えば一橋慶喜の元で仕える。大蔵省に入ったかと思えば突然辞めて民間経済人として活動。一見首尾一貫しない渋沢栄一には実は確かな行動原理があった。「倒幕」や「攘夷」は渋沢にとって目的ではなく「強くて繁栄した日本を作る」という高い志のための手段にすぎなかった。新たな方針が有効だと気づけば柔軟にそちらに切り替えることができたのだ。柔軟でしなやかな行動原理を生み出す「高い志」の大切さを学ぶ。
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